ThreadsとかTwitterとかLinkedInとか、色々とツールを活用した拡散ができる今。
つい先日、TwitterはXに名前を変更し、ロゴも変わりました。青い鳥は何処へ・・そんな思いを短歌に載せた歌人もいらっしゃいましたが、その儚さには、グッとくるものがありました。
先月の初旬には、Threads (スレッズ)が立ち上がり、各種のSNSは大きく変容を遂げていますよね。
このような観点や活動を総じて、ブランディングの一端と呼ぶのかもしれません。
ブランド・ブランディングから生まれることは、「私である」という姿
ところで、ブ__ランドの起源は、牛の刻印__だと言われています。牛を放牧していると、他の家の牛と自分の牛を見分ける必要があった。そこで、牛のお尻に家ごとに焼印を入れ、「うちの牛」と一目で分かる印をつけたことに端を発しているそうです。
ブランディングの起源が示唆するのは、「自分が持っているものを表す」ということ、ならびに「その表し方」と言えるのではないでしょうか。
ブランドというと、私にとっては、10年間働いたLouis Vuittonでの経験が色濃いものであり、今日は少しだけその話もさせてください。フランスのブランドで働けたことは、人生での実りも多く、尊い経験でした。そして、自分らしさをどう演出しますか? という問いを投げかけ続けられた経験にも思います。「これは、自社らしくない感じもする。でも、ここが新しいのね」とみんな、瞬時に言える。「あ、その製品、可愛いと思ってた。買ったんだね!」と言ってくれる人がいて…自分なりに色々試行錯誤を続けると…「あら、レイナさんらしいわ、その製品のチョイス」と、かけてもらう言葉も変わる。自分のスタイルができてくるんですね。
らしさを磨くことで、「ぶれる」ことが薄まる
人でも会社でも、「らしさ」の棚卸しには、様々な手法があります。ただ、大事なのは、棚卸した後も、その内容に触れ、試し、向き合い磨き続けること。すると、ぶれない、自分の審美眼や軸が積み上がる。
同じことは、SNSなどの発信にもあるのかなと考えています。決して得意ではないし、工夫は必要でしょう。ただ、最初は反応されなくても、淡々と、ぶれずに試行錯誤しつつ、発信し磨き続ける。すると、沸点が来る(つまり「あなたらしい」「この会社らしい」と他者から言ってくれる状態)と、勝手に周りが、磨き続けた、淀みない「らしさやism」を愛してくれる。
ここで、私が心していることは、 __ぶれないとは、決して「他者を受け入れない」という意味ではない__ということ。
他の人の素敵な点を真似したり、取り入れたりして、存分に楽しみ、磨くことを怠らない、ということ。
会社や私の発信も、多くの人に届ける努力は引き続き、ぶれずに続ける。楽しみながら、発信していきたいものです。
(記:ラボラティック株式会社:野口麗奈)